2008-04-30
さて、いよいよレース。
結果は女性ドライバーのダニカ・パトリックが優勝し、国内メディアもそれなりに扱うIRLとしては異例の出来事だった。
東京中日スポーツや産経新聞で1面カラーだ。
だが、どれもダニカにフォーカスを当てたもので、レースディテールの報道はたいしたことなかった。
アメリカメディアでは大きく取り上げられたらしく、ダニカはレース終了数時間後にはライバルチーム監督の自家用ジェットで帰国しているそうだ。
では、レースの感想などを。
コレを書いているのはレースが終わって既に1週間以上経っている29日なので、記憶のあいまいさもあると思うが、あえて調べモノをせずに記憶に頼って書いてみたい。
なので、いろいろ違っていても突っ込みは禁止です。
定刻どおりフォーメーションで18台のINDY CARが走り出す。
木曜の練習走行以来の走行がいきなりレース。
全ドライバーがデータ不足だろう。
ぶっつけ本番のレースは、荒れ模様をにおわす。
エンジン音は荒っぽく響き、どことなく90年代のランボルギーニエンジンを積んだF1マシンを想いだす。
まずやらかしたのはマルコ・アンドレッティ。
オープニングラップの1、2ターンで、1年前の松浦の再現VTRのように消えた。
マルコの心境をラジオ解説の松浦が説明する。
『本人はナニが起きたかわかってないと思いますよ』(1年前の自分がそうでしたから)
コースを荒らさない単独クラッシュだったので、数週のイエローコーションでレース再開。
何度もスタートシーンを観れることがIRLの醍醐味。
遅すぎるロジャー、参戦経緯を考えれば致し方ないが、見る見る離されていく。
先頭集団はいつもの顔ぶれ。
前半はエリオ・カストロネベス、後半はスコット・ディクソンがレースを引っ張り安定して速い。
地味ながらエド・カーペンターやライアン・ハンターレイもいい走りをしている。
先頭集団にラップダウンされてからのA.Jフォイト4世も、トップ集団に成りすましてしばらく好走。
テレビに映るための作戦か。
レースは荒れない。
ド安定。
残り50周くらいのイエローコーションのときに、ほぼ全車がピットロードに入る。
ゴールに向けての給油とタイヤ交換。
フルタンクで45〜46周くらい走れるそうなので、もう一度イエローが出ればこれが最後のピットだろう。
この流れでいけばスコット・ディクソン、トニー・カナーン、ダン・ウェルドン、エリオ、ダニカ。
大穴でエド・カーペンターの優勝もあるかな。
イエローが続く中、エリオ、ダニカ、エドの3台がピットイン、数周分の燃料を継ぎ足す。
アクシデントがないと山をはり、プッシュをあきらめ燃費作戦だ。
ちんたら走行でエリオの優勝、これはつまらない展開だ。
と思っていたらエリオは攻めた走りをしている。
ダニカはあきらかに燃料セーブでペースを落としていた。ロジャーのような遅さだ。
エリオは数周後からペースを落とし、燃費を意識しだした。
んん〜迷いがみえる。
結果的にはこの判断が明暗を分けた。
最後までアクシデントはなく、トップ集団はラスト数周を残した時点で少量給油。
低燃費走行のエリオとダニカが先頭に。
エドは給油に入り脱落。
ちんたらエリオの優勝。そんな雰囲気にいささかガッカリしたその直後、エリオがガス欠を避けるため失速。
着実な2位狙いだ。
苦労することなく、着実な走行のダニカがあっさりエリオをパス。
いよいよろホワイトフラッグ(あとラスト1周の表示)だと思っていたときに、なぜかチェッカーが振られていた。
コントロールタワーの周回表示が、実際よりも2周くらい少なく表示されていたのだ。
これはお粗末なミスだ。頼むぜモテギさん。
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