上海旅行記 【2】
2005-11-02


上海の結末はこうでした↓ のつづきです。
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強く不振に思ったことは、通常であれば高速道路のみで到着するはずのルートを、バスは空港の近くでなぜか細い両側が田畑になっている一応舗装はされているがあぜ道に迂回し、事故はそこで起きました。
運転手は荷物が落ちた瞬間がわかったらしく、横に座るツアーガイド(日本語が話せる中国人)に報告をして、ガイドは直ぐさま携帯電話でどこかに電話を掛けていました。彼らの慌てているさまが我々に伝わり、バス内は女性が多かったこともありパニックとなり、中国語が堪能な女性客がガイドに説明を求めると、ガイドは荷物が2個落下し、後続の黒い乗用車に持ち去られて、警察に電話で報告をしたと伝えました。

私はバスに乗り込んだ時から、その時までのことを想い出していましたが、次々と不振なことが浮かび上がります。
ホテルを出発して20分ほどたった頃、高速道路を走行中にやたらと我々のバスに対してホーンをならすクルマが多かったのです。その内の1台のバスは、1分以上もホーンを鳴らし続け、こちらの車両に接触するくらいにバスを横付けし、運転手が窓を開けて大声と身振り手振りでこちらになにかを訴えていました。しかし、こちらの運転手は首ひとつ横に振らずに、見事なまでにそれを無視。普通、運転手であれば自分の車両がホーンを鳴らされ、しかもそれが異常なほど長く、かつ10台以上であれば自車両の異常と考えるのが普通なはずです。事故が起きたのはそれから20〜30分後のことで、もしもこのホーンがトランクが開いているというサインであれば、サイドミラーで確認できるトランクの開き具合を見落とし続けることは考えにくいです。状況的に荷物が落下した瞬間から後続車に持ち去られまでをミラー確認している運転手なのだから、なおさら。
悪い方に考えれば、運転手であればスーツケースを置く位置を自分の思い道りにすることも、トランクのロックを掛けないことも可能であり、言い換えれば自分の狙った荷物を落下させることも落下ポイントを決めることも可能です。そもそも、なぜ高速道路だけで到着可能なのに、あぜ道を走行したのかも正当な理由が思い付かないし、荷物落下の瞬間がわかったのであれば、直ぐさまバスを止めなかったことも不思議でなりません。

荷物や持ち物が盗難にあうことは、世界中のどこででもあることですが、この稚拙な事件には、いかにも中国らしさを感じました。
このおかげで帰りの飛行機も大きく遅延し、上海旅行が相対的に後味の悪いものとなりました。

<つづく>
[体 感]

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